北朝鮮楽団を金与正氏が鑑賞へ 抗議デモで厳重警戒[2018/02/11 17:36]

 三池淵(サムジヨン)管弦楽団の公演がまもなくソウル市内で始まります。会場の前は今どんな様子なのでしょうか。

 (良永晋也記者報告)
 開演まで1時間半となり、会場周辺には大量の警官が動員されて物々しい警備態勢になっています。国立劇場に向かう道沿いにも警察官がびっしりと立ち並んでいる状況です。というのも、今回の公演には文在寅(ムン・ジェイン)大統領とともに金与正(キム・ヨジョン)氏も出席します。この与正氏は三池淵管弦楽団が平壌を出発する際、見送りに訪れるなど芸術団に対する思い入れの強さもうかがえます。ただ、一方で南北融和ムードに反対する声も強まっていて、近くでは抗議集会も開かれています。3日前に江陵(カンヌン)市で行われたデモに比べて、参加者は増えているようにも感じます。この「特別扱い」ともいえる警備一つとっても、「裏切るかもしれない相手に対してなぜここまでするのか」という韓国国民の冷めた声も聞こえてきています。

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