慰安婦問題「終わっていない」 韓国・文在寅大統領[2018/03/01 11:51]

 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1日午前、ソウルで開かれた式典で慰安婦問題に触れ、「加害者の日本が『終わった』と言ってはいけない」と強調しました。

 韓国・文在寅大統領:「加害者である日本政府が『終わった』と言ってはいけません。戦争時期にあった反倫理的な人権犯罪行為は『終わった』という言葉で封じることはできません」
 文大統領は午前10時半ごろ、日本の植民地支配からの独立運動を記念する式典でこう述べ、慰安婦問題を巡る日韓合意の着実な実行を求める日本を牽制(けんせい)しました。また、竹島について「韓国固有の領土であり、日本がその事実を否定するのは帝国主義侵略への反省を拒否することと同じだ」と発言しました。
 菅官房長官:「(文大統領の演説の)内容というのは日韓合意に反するものであり、全く受け入れられず、極めて遺憾である」
 また、菅長官は外交ルートを通じて韓国側に抗議したことを明らかにしました。そのうえで、「約束の履行を求めたい」と述べ、慰安婦像の撤去などに応じるべきとの考えを強調しました。

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