反腐敗運動を強化 “汚職取り締まり”機関設立へ[2018/03/13 16:10]

 中国で汚職を取り締まる専門の政府機関が設立します。対象をあらゆる公職にも拡大し、習近平国家主席が重視する反腐敗運動を強化する狙いです。

 中国の国会にあたる全人代では、11日に施行された、改正憲法で規定された新たな汚職摘発機関「国家監察委員会」の権限などを定める監察法案が提示されました。これまでの規律検査委員会は共産党員に摘発対象を限っていましたが、国家監察委員会は、あらゆる公職者を対象に汚職の取り締まりを行って強力な権限を持つことになります。監察法案は閉幕日の20日に採択される見通しです。また、5年ぶりに政府にあたる国務院の機構改革案も提示されました。深刻化する環境汚染問題に対応するため、関連部門を統合した「生態環境省」や退役軍人の生活を支援する「退役軍人省」などが新設されます。

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