米専門家 北朝鮮「非核化への意志」に懐疑的な見方[2018/03/20 17:01]

 トランプ大統領との会談を申し入れた北朝鮮の金正恩委員長が非核化への意思を示したことについて、北朝鮮との協議を経験したアメリカの専門家はその姿勢に疑問を示しました。

 北朝鮮との協議を経験したディマジオ氏:「金正恩の非核化の意思を額面通りに受け取ってはもちろんいない。彼らの本気度を探らなければいけない」
 去年、北朝鮮の政府高官と非公式協議を行ったディマジオ氏は、北朝鮮が非核化の意思を示して対話を申し入れた理由について「核・ミサイル計画の進捗(しんちょく)に自信があり、交渉でより有利な立場に立てるからだ」と懐疑的な見方を示しました。さらに、電撃的に会談が決まったことのリスクにも言及し、「交渉が決裂すれば軍事的な選択肢が避けられなくなるかもしれない」と警告しました。また、元国務省高官のウィット氏は、北朝鮮には長年、アメリカと交渉をしてきた外交官がいると指摘し、経験豊富な外交官が不足しているアメリカの体制に懸念を示しました。

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