“北の要人”北京を発つ 核で中国と何らかの合意か[2018/03/27 17:07]

 北京を訪問中の北朝鮮の要人は、金正恩委員長という見方が広がっているようです。北京から報告です。

 (山本志門記者報告)
 北朝鮮の要人は北京駅を出発し、特別列車で北朝鮮へと向かいました。1泊2日、約24時間の滞在でした。一行は26日に北京に到着後、人民大会堂で中国側の要人と会談したほか、27日は多くのIT(情報技術)企業が集まる地域を視察した模様です。警備状況も異例の厳戒態勢で、金委員長自身が訪中した可能性が高まっています。そもそも、これまで金委員長の訪中が実現しなかったのは、中国側が核開発の放棄を条件としていたためだとみられています。このため今回、仮に金委員長の訪問であれば、核放棄に関して何らかの合意がなされた可能性もあります。そのうえで、要人がこのタイミングに訪中した背景について、ある中国の外交筋は「これからはアメリカと中国で北朝鮮問題を仕切るという意味だ」と解説しています。中国にとっても、できるだけ北朝鮮を引き寄せ、アメリカ・韓国主導の流れを断ち切りたいという思惑も透けて見え、朝鮮半島情勢を巡る駆け引きは一層、活発化しています。

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