中国が米に関税対抗措置 大国の“貿易戦争”激化か[2018/04/02 14:55]

 トランプ政権による輸入制限への対抗措置として、中国政府はアメリカから輸入する果物や豚肉などに高い関税を課すと発表しました。

 中国財務省によりますと、アメリカ産の果物やステンレス製のパイプなど120品目に対して15%、豚肉など8品目に25%の関税の上乗せを2日付で発動します。今回の決定については、「WTO(世界貿易機関)のルールにのっとったもので、中国の利益を守るための正当な措置だ」と説明しています。また、中国商務省は「アメリカと中国は世界の2大経済大国であり、協力こそ唯一の選択肢だ」とアメリカ側に輸入制限の撤回を求めました。トランプ政権は先月23日、鉄鋼とアルミニウムの大量流入が安全保障上の脅威になっているとして、中国産などに高い関税を課す輸入制限を発動していました。

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