北朝鮮原子炉が停止した可能性あるものの 懸念も…[2018/04/05 13:50]

 アメリカの研究グループは、北朝鮮の核施設で核兵器の原料の生産につながる原子炉の稼働が止まった可能性がある一方で、将来の稼働に向けた準備が進んでいるとする分析を発表しました。

 アメリカの研究グループ「38ノース」が公開した衛星画像によりますと、北朝鮮北西部の寧辺(ヨンビョン)では、2月に見られた原子炉の関連施設からの蒸気が先月30日の画像では確認されませんでした。研究グループは「原子炉の稼働が停止した可能性がある」としています。一方で、川から冷却水を取り込む場所で大規模な掘削作業が行われていることから、研究グループは「原子炉の将来の稼働に備え、水の供給を安定させようとしている可能性がある」と分析しています。原子炉の近くでは複数の大型トラックが確認され、核兵器の原料となるプルトニウムを抽出するために使用済み燃料棒を再処理のための施設に運んだ可能性も指摘されています。

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