国連でシリア問題めぐる緊急会合 米ロが激しく応酬[2018/04/14 13:04]

 アメリカなどが軍事行動を検討しているシリア問題を巡り、国連の安全保障理事会で緊急会合が開かれ、アメリカとロシアが批判の応酬を繰り広げました。

 シリア情勢が緊迫化するなかで、安保理でも各国の駆け引きが続いています。緊急会合は、化学兵器を使用した疑いが持たれているシリアのアサド政権の後ろ盾であるロシアからの要請で開かれました。ロシアは「シリアへの軍事行動は国際法違反だ」と述べたうえで、「軍事行動は受け入れられない」とアメリカを強く牽制(けんせい)しました。
 米・ヘイリー国連大使:「ロシアが責務を果たしていたら化学兵器が使われることはなかっただろうし、我々もここに集まることはなかった」
 これに対し、アメリカのヘイリー大使は「トランプ大統領はシリアへの攻撃について、まだ判断を下していない」と述べたうえで、「シリアへの攻撃を決断するとすれば、それは国際社会の原則を守るためだ」と正当性を主張しました。

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