アメリカの攻撃は想定内?“失敗”喜ぶシリア市民[2018/04/14 17:35]

 アメリカのトランプ大統領は、シリアが内戦で化学兵器を使ったとしてイギリスやフランスとともにシリアへの攻撃に踏み切りました。シリアの隣国、レバノンのベイルートから報告です。

 (大平一郎記者報告)
 ダマスカスはベイルートから車で約2時間と非常に近い所にありますが、一般市民の人は今回の攻撃は想定内と一応の平和は保たれています。シリアの大統領府は、ツイッターに「いつもと変わらぬ朝」と題し、アサド大統領らしき人物がオフィスに入る動画を投稿しました。シリア国営放送もダマスカスで「攻撃は失敗だ」と喜ぶ市民の様子を放送しています。攻撃の影響はないと主張する狙いがあるものとみられます。また、ロシアのプーチン大統領は「アメリカなどの攻撃はシリアの破滅的な人道的状況をさらに悪化させる」と激しく非難しました。ただ、地元紙によりますと、「アサド政権は数日前、攻撃があることをロシアから情報を受けていて、避難は完了していた」といいます。アサド政権の関係筋も「攻撃は限定的だった」と奇妙な評価をしています。今のところ、攻撃する側と攻撃される側、ギリギリのところで一応の抑制を保った形です。

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