“非核化重視と圧力継続” 対北朝鮮、G7外相が議論[2018/04/23 11:45]

 北朝鮮が核実験と弾道ミサイル発射の中止を表明しましたが、安倍総理大臣は「制裁を解除する考えはない」と引き続き圧力維持の方針を強調しています。アメリカのトランプ大統領も「アメリカは何も譲歩していない」としています。そんななか、22日から主要7カ国外相会合がカナダで始まり、北朝鮮問題について議論します。

 (高羽佑輔記者報告)
 北朝鮮が核実験の中止を発表してから直後のタイミングでの会合でしたが、各国は完全な非核化を求める姿勢で一致しました。
 河野外務大臣:「前向きな動きとして歓迎しつつも、核武装した北朝鮮は決して認められない。ここについては完全に一致しました」
 会合では、北朝鮮が既存の核兵器の放棄について言及していないという点も指摘されたほか、拉致問題についても日本から理解と協力を呼び掛けて賛同されたということです。一方で、アメリカは今回、国務長官に指名されたポンペオ氏の承認が間に合わず、国務副長官が代行で出席しました。関係者からは「金正恩委員長との協議を経験したポンペオ氏の方が議論が盛り上がる」という声もありました。そんななか、河野大臣は「北朝鮮問題の議論をリードした」と話していて、23日からはアメリカ、そして、ドイツとの個別の会談で北朝鮮への圧力の継続を強調します。

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