南北首脳会談 世界へ中継 メディアの取材態勢は[2018/04/26 18:04]

 韓国と北朝鮮の首脳会談が、いよいよ27日に迫りました。会談の様子は生中継で世界に発信されます。歴史的な瞬間は、どう伝えられるのでしょうか。

 (良永晋也記者報告)
 ソウル近郊の国際展示場に設けられたプレスセンターに来ています。ここでは各国のメディア関係者が最終の準備に追われています。
 ガラス張りの仕切り板の向こうには、たくさんの画面が並んでいて、243のモニターがあります。ここには、会場の板門店(パンムンジョム)など29台のカメラからの映像が送られてきていて、それを韓国を代表してKBSという放送局が集約をしている場所です。金正恩委員長と文在寅(ムン・ジェイン)大統領の握手という歴史的な場面を撮り逃すまいと何台ものカメラがその瞬間を追っているわけです。
 もちろんその映像は、全世界に向けて生中継されますが、同じ映像が隣にある広い空間につくられた巨大なモニターにも映し出されます。これを記者がリアルタイムでチェックできるわけです。モニターの隣では、韓国の大統領府が随時、記者会見を行うことになっていて、それを聞いて報道陣が最新の情報を全世界に発信することになります。
 とにかく巨大な空間なのですが、すでにほぼ席は埋まっています。世界36カ国から3000人近くのメディア関係者が登録をしたということで、これは過去2回の南北首脳会談の倍以上の人数です。
 これだけのメディア関係者が一堂に集まると、お互いがお互いどのような報道をしているのかということが一つの関心事になっていまして、メディア関係者同士でインタビューをし合うという普段見られない光景が繰り広げられています。

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