“ロシア排除”警戒 プーチン氏、韓国にクギ刺す[2018/04/30 11:47]

 ロシアのプーチン大統領は韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で、朝鮮半島を巡る議論からロシアが排除されないよう要請しました。これまで北朝鮮の核問題については韓国と北朝鮮のほか、ロシア・アメリカ・中国・日本の6カ国の枠組みで協議されていましたが、2008年を最後に行われていませんでした。そして、朝鮮戦争の終戦については今回の板門店(パンムンジョム)宣言でアメリカの他に中国を加えた3カ国、または4カ国での会談が明記されていて、そこにロシアは入っていませんでした。

 ロシア大統領府によりますと、プーチン大統領は29日、韓国の文大統領と電話で会談し、「引き続き、すべての関係国が関与していくことが重要だ」として、ロシアが排除されないよう求めたということです。朝鮮半島での影響力を保ちたいロシアは、アメリカ主導で話し合いが進むことに危機感を抱いていて、韓国に釘を刺した形です。一方、中国外務省は、王毅外相が来月2日から3日まで北朝鮮を訪問すると発表しました。北朝鮮の李容浩(リ・ヨンホ)外相の招きに応じたもので、南北首脳会談について説明を受け、習近平国家主席の早期の訪朝に向けて調整を進めるとみられます。

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