国際

2018年5月9日 10:30

米がイラン核合意から離脱 北朝鮮を牽制する狙いも

2018年5月9日 10:30

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 アメリカのトランプ大統領は、イランが核開発を大幅に制限する見返りに経済制裁を解除するとした2015年の核合意から離脱すると発表しました。米朝首脳会談に向け、北朝鮮を牽制(けんせい)する狙いもあります。

 トランプ大統領:「アメリカはイラン核合意から離脱する」
 トランプ大統領は核合意には欠陥があり、イランの核保有を止められないと強調しました。そのうえで、イランに対して過去最大級の経済制裁を行うとしました。ボルトン安全保障担当補佐官は「不十分な合意は認めないという北朝鮮に対するメッセージだ」と米朝首脳会談に向けて牽制する狙いがあると明らかにしました。一方、実際に核合意を結んだオバマ前大統領は「離脱は重大な誤りだ」と批判しています。また、アメリカとともに合意したイギリス、フランス、ドイツの首脳は「離脱決定に懸念を表明する。我々は合意を継続する」という共同声明を発表しました。

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