米朝会談の場所“譲った”狙いは? 韓国から報告[2018/05/11 17:05]

 注目の開催場所はシンガポールでした。アメリカのトランプ大統領が米朝首脳会談を来月12日に開催すると発表。「良いことが起こるだろう」と会談の成果に自信を見せました。韓国・ソウルから報告です。

 (高橋政光記者報告)
 北朝鮮が重視するのは、体制の保証と制裁解除です。会談の場所を譲ってでも目的を達成したい本音が見えます。北朝鮮は米朝首脳会談の平壌開催を強く希望したものの、最後はアメリカに押し切られました。ただ、シンガポールには北朝鮮の大使館があり、以前は貿易の重要な拠点としていたことからも悪い場所ではありません。金正恩委員長が専用機で移動することもできます。そして、会談に向けた北朝鮮とアメリカの協議内容もANNの取材で分かってきました。平壌で最近まで行われていた実務協議で核廃棄を検証するため、IAEA(国際原子力機関)の査察受け入れで基本合意しました。アメリカは平和条約の締結や国交正常化に加え、制裁解除や大規模な経済協力も検討しているといいます。核・ミサイル開発から経済発展にシフトしたい北朝鮮にとって、この会談はまさに正念場になります。

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