米韓それぞれの思惑で首脳会談へ “米朝”目前で…[2018/05/22 11:51]

 北朝鮮が強硬姿勢を見せるなか、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領がアメリカのトランプ大統領との会談のため、ワシントンに到着しました。米朝首脳会談の中止も取り沙汰される状況を打開できるのでしょうか。

 (高橋政光記者報告)
 文大統領が目指すのは、予定通り米朝首脳会談が開かれるようアメリカと北朝鮮の橋渡しをすることです。切り札は南北首脳会談での2人だけの話です。文大統領は金正恩委員長からアメリカやトランプ大統領についての考えや疑問、非核化への本気度を聞いたとみられています。これを直接、伝えて米朝の対話ムードが壊れないようにしたいのです。ただ、アメリカ政府高官からは「最近の北朝鮮の態度は文大統領の説明と異なる」と懸念の声も上がっています。さらに、トランプ大統領や側近からは、このままでは米朝首脳会談の中止もあり得るという声まで出ている始末です。アメリカが求める北朝鮮の完全非核化と北朝鮮が求める体制の保証とをどう折り合いを付けるのか。文大統領がどこまでトランプ大統領を説得できるかが焦点です。

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