北“要人”が18年ぶり訪米 首脳会談へ大詰め協議[2018/05/31 11:45]

 北朝鮮の最高幹部の訪米は18年ぶりです。米朝首脳会談の実現に向け、北朝鮮の金正恩委員長の側近・朝鮮労働党副委員長の金英哲(キム・ヨンチョル)氏がニューヨークに入り、アメリカのポンペオ国務長官との夕食会に臨みました。

 (西尾哲也記者報告)
 金氏はポンぺオ長官と1時間半ほど夕食をともにしてホテルに戻りましたが、終始、表情を崩すことはありませんでした。金氏はアメリカの独自制裁の対象者で、今回は特例として入国制限を免除されましたが、空港では車列が飛行機に横付けされてパトカーに先導されるなど、異例の厚遇を受けました。訪米の最大の狙いは、敵対関係を解消するという意思を伝えることやポンぺオ長官と「非核化」や「体制保証」に関する最終調整を行うこととみられています。トランプ大統領は会談中止を表明した際、「気持ちが変わったら電話か手紙が欲しい」と述べましたが、今回、金氏が金委員長の親書のような書簡を持参した可能性があるともいわれています。会談は日本時間の31日夜から丸一日かけて行われる予定で、米朝首脳会談が実現するかどうかを左右する最大のヤマ場を迎えています。

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