イタリアとスペインに新首相 政界混乱の影響懸念[2018/06/02 01:26]

 イタリアでEU(ヨーロッパ連合)に懐疑的な連立政権が樹立しました。スペインでも少数政党の新しい首相が誕生していて、ヨーロッパ政界の混乱に不安が広がっています。

 イタリアでは3月の総選挙後、首相不在が続いていましたが、大学教授のコンテ氏が新首相に就任し、「五つ星運動」と「同盟」のポピュリズム政党2党による連立政権が立ち上がりました。新政権のEUとの向き合い方に警戒感も高まっています。一方、スペインでは与党の大規模な汚職問題に絡み、ラホイ首相の不信任案が可決されました。これにより、野党のサンチェス氏が新首相になりましたが、下院に2割程度の議席しか持っておらず、議会が混乱することは必至です。2つの大国の政治的混乱はヨーロッパ経済全体に影響を及ぼし始めていて、日本への影響も懸念されます。

こちらも読まれています