圧力巡るトランプ大統領発言に「譲歩し過ぎ」の声[2018/06/05 11:49]

 トランプ大統領が北朝鮮に対して「『最大限の圧力』という言葉を使いたくない」と話したことを受け、アメリカ国務省の元高官は「必要以上の譲歩だ」との認識を示しました。

 アメリカ、シャーマン元国務次官:「必要になる前に譲歩を多くの形でしている。『最大限の圧力を使いたくない』『制裁をこれ以上、科さない』と話すことは圧力を緩めるものだ」
 クリントン政権で北朝鮮政策を担当したシャーマン氏は、トランプ大統領が「『最大限の圧力』という言葉を使いたくない」と発言したことについて、「制裁が効いて対話につながったと考えているのなら、何も言う必要はなかった」と指摘しました。さらに、北朝鮮から得られるものが不透明なまま首脳会談に臨むことも「不必要な譲歩」だと批判しています。その一方で、非核化の実現について「技術的な観点から、最低でも15年かかるという分析がある」とし、トランプ大統領がそうした点を認識し始めていると指摘しています。

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