異例続きの金委員長“訪中報道” 米朝後の中朝会談[2018/06/20 11:49]

 北朝鮮の金正恩委員長と中国の習近平国家主席は19日、3度目の首脳会談を行いました。今回の中国訪問は北朝鮮メディアも金委員長が平壌に戻る前に報じるなど、異例続きです。

 (森林華子記者報告)
 3度目ということもあり、中朝首脳会談はとてもリラックスした雰囲気で行われました。北朝鮮の20日付の労働新聞は4面にわたり、中朝首脳会談について大々的に報じています。習主席の主催の晩餐(ばんさん)会では冒頭に両首脳の3度の対面を収めた映像が流れ、金委員長をもてなしたということです。金委員長は、中朝関係について「伝統的な関係を超越して、古今東西に類を見ない特別な関係に発展していることを内外に誇示している」とあいさつするなど、中朝は関係強化を印象付けることで、今後の朝鮮半島の非核化などを巡るアメリカとの本格的な協議を有利に進めたい狙いがあるとみられます。金委員長は宿泊先を出て北京市内を視察しているものとみられ、20日中に北朝鮮に戻る予定です。

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