今度は父が出頭 大韓航空“ナッツ一家”捜査大詰め[2018/06/28 10:30]

 韓国の大韓航空の会長が脱税などの疑いで取り調べを受けています。国を代表する企業のトップへの捜査に韓国のメディアも注目を寄せています。

 (良永晋也記者報告)
 大韓航空の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長はソウル南部地検で現在、取り調べを受けています。その周りでは、一部の韓国の報道陣が趙会長が出てくるのを待ち受けているような状況です。1時間ほど前に姿を現した趙会長は、短く「誠実に捜査に臨みます」と語りました。父親から譲り受けた海外の資産を申告しなかったとされていて、脱税額は日本円で50億円に上るとみられます。さらに、横領や背任の疑いでも調べが進められています。趙会長の一家を巡っては、妻の李明姫(イ・ミョンヒ)氏や長女の「ナッツ姫」、次女の「水掛け姫」と次々に疑惑が噴出していて、捜査は拡大しています。趙会長が出頭する30分ほど前には、覆面姿の大韓航空乗務員らが集まって「一家はきちんと罪を償え」と声を上げる一幕もありました。取り調べは28日夜遅くまで続く見込みで、捜査の行方次第では一連の騒動で初めて逮捕に至る可能性もあります。

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