英外相ら3人辞任 EU離脱巡り“穏健路線”に反発か[2018/07/10 08:02]

 イギリスのメイ政権でEU(ヨーロッパ連合)からの離脱方針を巡って閣内が激しく対立し、外相ら3人が相次いで辞任する事態となっています。

 9日には、EUとの決別を求める離脱強硬派を主導してきたジョンソン外相が辞任しました。EU離脱の方針を巡ってメイ首相は先週の閣議で、離脱後の貿易への影響を避けるため、物品の取引に関するEUのルールを受け入れる方針を打ち出していました。メイ首相が「EUの単一市場からの撤退」から穏健路線に転換したことに反発が強まり、すでにEUとの離脱交渉を担当してきたデービス担当相ら2人も辞任していました。EU離脱まで残り9カ月を切るなか、重要閣僚の相次ぐ辞任でメイ首相の求心力低下は避けられない状況です。

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