中国「15年間で24兆ドル」　自由貿易推進をアピール[2018/07/15 06:27]

　アメリカと中国の貿易摩擦が激化するなか、中国の外交担当トップが今後15年間で24兆ドルを輸入する見通しを示し、アメリカに代わって自由貿易をリードする姿勢を示しました。

　北京で14日から始まった「世界平和フォーラム」で、中国の楊潔チ政治局委員は「単独主義と保護主義は世界経済の成長にとって脅威だ」と述べて、中国への制裁関税を強化する方針のトランプ政権を批判しました。そのうえで、中国市場の輸入額が15年間で24兆ドル、約2700兆円になるとし、「中国の開放の門はより一層開かれる」と強調しました。自由貿易を推進する姿勢を示すことで、中国がアメリカに取って代わる形をアピールしたとみられます。