中国で建軍記念日もデモ警戒 北京で厳しい警備態勢[2018/08/01 19:12]

 中国人民解放軍の建軍記念日である1日、相次ぐ退役軍人の抗議デモを警戒し、北京では厳しい警備態勢が敷かれています。

 中国では仕事が見つからないなど退役軍人の不満が広がっていて、各地で抗議デモが起きています。これを受けて中国政府は、退役軍人の支援を専門に行う「退役軍人事務省」を新たに設立し、先月31日に補助金の拡充や再就職のサポートなどの方針を明らかにしました。4月の設立以来、すでに2万人近くが陳情に訪れたということです。一方、担当者は抗議デモには厳しく対処する姿勢を強調しました。1日は中国人民解放軍の建軍記念日です。創立90年の去年は習近平国家主席が閲兵し、大規模な軍事パレードでは最新鋭の兵器などが披露されました。今年は実戦を想定した演習が各地で行われています。数千万人に上るとされる退役軍人の数は軍の近代化に伴い、今後、さらに増える傾向にあるとみられます。

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