ASEAN外相会議開催 南シナ海や朝鮮半島問題を協議[2018/08/02 11:50]

 2日から、ASEAN(東南アジア諸国連合)関連外相会議がシンガポールで始まりました。東南アジア各国のほか日本や中国、北朝鮮なども参加し、南シナ海問題のほか朝鮮半島問題も協議します。

 (前田輔記者報告)
 北朝鮮からはすでに先遣隊がシンガポール入りしていて、各国との1対1の会談に向けた調整などを進めているものとみられます。ANNが入手したASEAN外相会議の共同声明案によりますと、北朝鮮の核ミサイル問題については6月の米朝首脳会談を歓迎するとしたうえで、朝鮮半島の非核化に向け、すべての関係国が努力するよう求めています。李容浩(リ・ヨンホ)外相は3日にシンガポール入りする予定です。中国が軍事拠点化を進める南シナ海問題については、中国の名指しは避けつつも「一部の国が表明した懸念に留意する」と明記されています。一方で、紛争防止に向けた行動規範の策定交渉が前進していることを評価していて、1日にシンガポール入りした王毅外相も「良いメッセージを出す」と自信を見せました。河野外相はこの後、中国や韓国と相次いで会談を行う予定です。北朝鮮に対して拉致問題や核・ミサイル問題解決に向けて改めて足並みが一致できるかも焦点です。

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