日中合作アニメ初の同時公開 中国市場の開拓なるか[2018/08/05 23:22]

 日本と中国の合作アニメ映画が初めて日中両国で同時公開されました。大ヒット映画「君の名は。」の制作会社が参加する作品ということで、中国でも注目が集まっています。

 中国人の観客:「良い映画で内容がとても面白い」「新海誠監督の映画が好きで、制作チームも同じなので見に来た」
 アニメ映画「詩季織々」は、おととしに中国でも大ヒットした映画「君の名は。」の制作会社と中国のアニメ制作会社の若手スタッフが共同で制作しました。3つの短編で構成された映画の舞台は、中国の北京や上海などで登場人物も中国の人々です。
 コミックス・ウェーブ・フィルム、川口典孝社長:「(日本と中国の映画は)間が違う。相容れなかったところは、日本版は日本版で中国版は中国版の演出で。彼がすごいところはそれを許してくれた。それもあってうまくいった。日本版はちょっとまた雰囲気が違う」
 中国では1980年ごろから日本のアニメの人気が高まり、若者を中心に広く受け入れられています。中国内のアニメ市場も急成長していますが、制作者の技術レベルが追い付いていないなど課題は山積しています。今回の日中合作映画は、新たな形として日本のアニメが中国市場を開拓できるのか注目されています。

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