中国の「一帯一路事業」中止表明 マレーシア首相[2018/08/21 20:38]

 中国を訪問中のマレーシアのマハティール首相は、中国と進めていた鉄道建設などの事業を当面、中止すると表明しました。

 マハティール首相は21日、地元メディアに対して巨額の財政負担を理由にマレーシアの東西を結ぶ鉄道やガスパイプラインの建設を当面、中止すると改めて発表しました。これらのインフラ整備は中国が「一帯一路」構想の主要な事業として力を入れています。20日にマハティール首相と会談した中国の習近平国家主席は「マレーシアは一帯一路を支持し、貢献している」と持ち上げましたが、首相は「中国はマレーシアが直面する問題を理解してもらいたい」と注文を付けていました。ただ、マハティール首相は、コストの削減などで将来的に資金面での折り合いがつけば中止の判断が変わる可能性も示唆しています。

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