日米共同部隊設置を提言 アーミテージ氏らが報告書[2018/10/04 14:55]

 アメリカの国務省の元高官らが日米同盟に関する報告書を約6年ぶりに発表し、中国との衝突の可能性を念頭にアメリカ軍と自衛隊が共同で任務にあたる部隊の設置を提言しました。

 アメリカのアーミテージ元国務副長官らはこれまで3回にわたり、日米同盟に関する政策について党派を超えた提言を行ってきました。2012年8月以来となる今回の発表では、南シナ海などを巡って中国と偶発的に衝突する可能性を懸念し、アメリカ軍と自衛隊が共同で任務にあたる部隊の設置を提言しました。また、中国の軍事力や北朝鮮の核・ミサイルの脅威に対応するため、日本政府はGDP(国内総生産)の1%以上を防衛支出に充てる必要があるとしました。貿易についてはトランプ大統領の保護主義的な政策に懸念を示したうえで、日米貿易の自由化に向けて両国の政府高官と企業トップを交えた議論を提案しました。

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