WTO提訴で日本勝訴も…韓国側も「勝訴」と主張[2019/09/11 15:39]

 韓国が日本製バルブに不当に関税を課しているとして、日本は韓国をWTO(世界貿易機関)に提訴し、10日に勝訴しました。しかし、韓国側は「大部分で勝訴した」と主張していて、双方の主張は食い違っています。

 日本は2016年、韓国が日本製バルブに不当に追加関税を課しているとして、WTOに提訴していました。WTOは10日、日本側の訴えをおおむね認める報告書を発表したことから、日本は「WTOが我が国の主張を認め、韓国に是正を勧告した」と表明しました。しかし、韓国政府は「ほとんどの実質的争点で韓国の違反が立証されず、大部分は勝訴した」として、日本と同じ「勝訴」の立場を主張しました。WTOは日本製バルブの輸入が韓国製バルブの価格に影響するということは立証されていないとして、韓国の主張を退けています。日本側はこの部分を是正の根拠としているのに対し、韓国側はあくまで一部の争点との立場を取っていて、双方の主張が食い違う事態となっています。

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