中国の鍾南山医師 新型肺炎についての特徴明らかに[2020/02/19 01:51]

 中国政府の現地調査チームのリーダー・鍾南山医師は新型コロナウイルスによる肺炎について、肺に大量の粘液がたまるなどの特徴を明らかにしました。

 鍾医師は18日の会見で、新型肺炎で死亡した患者を解剖したところ、肺の症状がSARS(重症急性呼吸器症候群)の患者とは違う点があるとしました。まず、SARSは肺が硬くなって呼吸がしづらくなる「肺の線維化」が見られましたが、今回は重い線維化の症状があまりないということです。一方で、今回の肺炎の特徴は肺に大量の粘液がたまることで、粘り気が非常に強いため呼吸が苦しくなるということです。さらに、肺の内部の炎症が極めてひどいとしています。また、便の中のウイルスが空気中に漂い、エアロゾル感染が起きる可能性も指摘しました。

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