中国 南沙・西沙諸島に新たな行政区設置へ[2020/04/19 17:08]

 中国政府は周辺諸国と領有権の争いが続く南シナ海の西沙諸島と南沙諸島に新たな行政区を設置することを承認したと発表しました。

 中国政府の発表によりますと、西沙諸島に海南省三沙市の「西沙区」を、南沙諸島に「南沙区」をそれぞれ設置して周辺の海域も含めて管轄するということです。また、中沙諸島については西沙区が管理を代行するということです。さらに、西沙諸島では中国当局が滑走路を整備した島に、南沙諸島では人工島を造成した島にそれぞれの区の地元政府を置くということです。南シナ海の島々はベトナムやフィリピン、マレーシアなど周辺諸国も領有権を主張していますが、中国はほぼ全域の管轄権を主張し、各国の反発にもかかわらず、軍事施設の建設を進めるなど実効支配を強化しています。

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