香港「国安法」強権…令状なし家宅捜索、ネット制限[2020/07/07 10:39]

 香港政府は「国家安全維持法」の施行を受けて、緊急時には令状なしでの家宅捜索を可能にするなど当局に強い権限を与えています。

 香港政府が6日に決定した捜査の手続きの具体的な規則では、緊急時は令状がなくても家宅捜索などを行うことができ、通信の傍受も可能となります。また、インターネット上の情報へのアクセスも制限できるようになります。規則は7日から適用されます。捜査機関に強い権限が与えられていることから、市民の懸念は一層強まりそうです。また、香港では6日に民主活動家の周庭さんらが去年6月の抗議活動で違法な集会に参加した罪などに問われた裁判があり、周さんは起訴内容を認めました。周さんは裁判後、「国家安全維持法により政治的弾圧は強まるが、香港人は民主・自由を求める信念を持ち続けてほしい」と訴えました。

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