フランスも香港との「引き渡し条約」停止 中国反発[2020/08/04 22:05]

 フランス外務省は香港との犯罪人引き渡し条約を停止すると発表しました。これに対し、中国は「断固反対する」と反発しています。

 フランスは2017年に香港との犯罪人引き渡し条約に署名しています。しかし、香港で反政府的な動きを取り締まる「香港国家安全維持法」が施行されたことを受け、フランス外務省は3日に「現状のままでは批准しない」と明らかにしました。そして、香港国家安全維持法の導入について「香港の高度な自治や自由の尊重に問題を投げ掛ける」と懸念を示しています。これに対し、中国外務省は「フランスの誤った措置は中国への内政干渉だ」とし、断固反対すると反発しました。香港との犯罪人引き渡し条約を巡っては、すでにイギリスやドイツ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどが停止を発表しています。

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