「集団免疫」に否定的な見方 WHO「倫理的に問題」[2020/10/13 06:11]

 WHO(世界保健機関)は多くの人が新型コロナウイルスに感染して免疫を持つことで流行が抑えられるという「集団免疫」の考えに対し、否定的な見方を示しました。

 世界保健機関・テドロス事務局長:「公衆衛生の歴史のなかで、爆発的流行時も病気に対する戦略として『集団免疫』が使われたことはない。それは科学的・倫理的に問題だ」
 テドロス事務局長は12日、「集団免疫」とは人々をウイルスに感染させることではなく、多くの人が予防接種を受けた時に残りの人も守られるというワクチン接種の概念だと指摘しました。新型コロナウイルスへの免疫自体についても強さや持続性はよく分かっていないとして、完全に分かっていないウイルスを流行させることは選択肢に入れるべきではないと警戒を呼び掛けていました。

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