研究チーム発表 南ア型変異ウイルス「抗体効かず」[2021/01/22 06:21]

 南アフリカで検出された新型コロナの変異ウイルスについて、現地の研究チームは「抗体が効かずに再び感染する恐れがある」との研究結果を発表しました。

 南アフリカの国家感染症研究所と提携する研究チームは20日、感染後に回復した人の血液を使用する血漿(けっしょう)療法が南アフリカの変異ウイルスには効果がないと発表しました。

 論文では「変異ウイルスが血漿療法の中和抗体を実質的または完全に逃れた」として、すでに感染した人も再び感染する恐れがあると指摘しています。

 また、研究チームはワクチンについて、変異ウイルスへの効果が弱くなる可能性があり、調整が必要だと訴えました。

 南アフリカの変異ウイルスは従来のものより感染力が50%強いとされ、少なくとも20カ国で確認されています。

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