帰国決めた遺族が会見「絶対諦めずに戦い続ける」[2021/09/21 21:15]

 名古屋の入管施設で死亡したスリランカ人女性の遺族の1人が真相究明に至る前に「入管に精神的に追い詰められた」と帰国を決めました。

 3月に名古屋の入管施設で亡くなったスリランカ人のウィシュマ・サンダマリさん(当時33)の妹、ワヨミ・ニサンサラさんは今月21日午後、都内で弁護士らと会見を開き、23日に帰国することを明らかにしました。

 入管側に精神的に追い詰められていることなどを理由に挙げました。

 求め続けた姉の収容中の監視カメラの映像2週間分の全面開示を入管側が拒否していることや映像の一部、開示の際も弁護士の同席を認められないことなどでストレスを感じていると訴えました。

 また、先月に視聴した映像の一部でベッドから落ちた姉が冷たい床に放置され、繰り返し助けを求めている姿や、それに対する入管職員の反応などが頭から離れないと涙ながらに語りました。

 5月に一緒に来日した、もう一人の妹のポールニマさんはすべての映像の開示などを求めるため、引き続き日本に残ります。

 ワヨミさんも帰国後も真相が究明されるまでは絶対に諦めずに戦い続けると語りました。

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