IOC副会長「人権問題で圧力かけず」 中国は歓迎[2021/10/14 20:13]

 IOC(国際オリンピック委員会)の副会長が冬季オリンピックを巡り、中国に人権問題で圧力を掛けない考えを示したことについて、中国政府は「発言を称賛する」と歓迎しました。

 来年2月に開幕する北京冬季オリンピックに対しては「少数民族のウイグル族が弾圧されている」などとして、人権団体などから開催を批判する声が上がっています。

 こうしたなか、ロイター通信によりますと、IOCのコーツ副会長は13日の会見で「IOCの任務は大会に関する人権侵害を防ぐことだ」と指摘しました。

 そのうえで「ある国に行って何をすべきか指示する能力と権限はない」として、中国に対し圧力を掛けない考えを示しました。

 この発言を受け、中国外務省は14日の会見で「この発言を称賛する」としたうえで「中国は国際社会とともにスポーツを政治問題化することに反対する」と主張しました。

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