オミクロン株は再感染リスク2.4倍 研究で明らかに[2021/12/03 08:50]

 世界に感染が広がる「オミクロン株」が、過去の感染による免疫を回避し再感染の割合が2.4倍ほど高いことが南アフリカの科学者らの研究で明らかになりました。

 南アフリカの国立感染症研究所の科学者らのチームが発表した論文によりますと、南アフリカでの去年3月以降の感染例およそ280万件のうち、3万5670件が再感染でした。

 新型コロナウイルスの感染拡大が始まった去年の第1波のころと比べると、オミクロン株が見つかった今年11月以降の再感染の割合は2.4倍ほど高かったことが明らかになりました。

 デルタ株では、第1波のころよりも再感染の割合は低かったということです。

 こうしたことから研究チームは、オミクロン株は他の変異株に比べ、新型コロナに一度、感染したことで得る免疫を回避する傾向にあると分析しています。

 さらに、重症化や死亡のリスクへの影響については課題が残されているとして、さらなる調査が必要との見方を示しました。

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