中国 恒大集団 債務返済を「履行できない可能性」[2021/12/04 01:30]

 経営危機に陥っている中国の不動産大手「恒大集団」は今後の債務返済について「責任を履行できない可能性がある」と発表しました。

 恒大集団は3日、現在の財務状況を踏まえ、今後の債務返済について「責任を履行できない可能性がある」との公告を出しました。

 これを受けて、恒大集団の本社がある広東省当局は創業者の許家印氏を呼び出して事情を聴くとともに、経営の正常化に向けた作業チームを派遣すると発表しました。

 また、中央銀行である中国人民銀行は「広東省当局による対応を支持し、今後も協力してリスクの解消に努める」との見解を示しました。

 自力での再建が困難な見通しとなるなか、地方当局が主導して問題の解決を進め市場の混乱を早期に収拾したい考えです。

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