ロシアがドル建て国債の利払い実施発表も確認できず[2022/03/17 23:25]

 ロシア財務省は17日、16日に期日を迎えたドル建て国債の利払いを外貨で行ったと発表しました。ただ、投資家側が受け取ったかどうかは確認されていません。

 ロシアメディアによりますと、ロシアのシルアノフ財務相は17日に1億1700万ドル、日本円で約140億円分のドル建て国債の利払いを外貨で行ったと明らかにしました。

 国際市場では制裁の影響でロシアが利払いをできずに、デフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念が広がっていました。

 ただ、ロシアは制裁によって凍結されている外貨準備から支払いの手続きをしたとみられ、投資家側が受け取ったかどうかは確認されていません。

 シルアノフ財務相は受け取りの処理を行うかどうかは制裁を科している欧米側次第だとして、「ボールはアメリカにある」と述べました。

 そのうえで、凍結されたままで支払いができなければロシア通貨のルーブルで支払うと警告しました。

 ロシアは中央銀行が保有する約6400億ドル分の外貨準備のうち3000億ドルほどが制裁によって凍結されています。

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