欧米で原因不明の子どもの肝炎 1割が移植必要、死者も[2022/04/24 09:05]

 欧米を中心に原因不明の子どもの肝炎が拡大しています。1割が肝臓移植を必要とし、1人が死亡しました。

 WHO=世界保健機関は23日、原因不明の子どもの肝炎がイギリス、スペイン、アメリカなど欧米を中心に12カ国で169例確認されていると明らかにしました。

 感染したのは生後1カ月から16歳の子どもで、1割にあたる17人が肝臓移植を必要とし、少なくとも1人が死亡しました。

 腹痛、下痢、黄疸などの症状が見られるものの、ウイルス性肝炎を起こす一般的なウイルスは検出されておらず、原因は分かっていません。

 また、74人がアデノウイルスに感染していて、WHOはその可能性とともに新型コロナウイルスとの同時感染の影響も調べる必要があるとしています。

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