北方領土交渉「加速させる」で一致 日ロ首脳会談[2013/04/30 05:50]

 安倍総理大臣はロシアのプーチン大統領と会談し、共同声明を発表しました。北方領土問題については、「双方に受け入れ可能な解決策」に向けて交渉を加速させるとしています。

 共同記者会見で安倍総理が強調したのは、自身とプーチン大統領との信頼関係で、領土交渉の停滞を打開するということでした。
 安倍総理大臣:「(Q.北方領土について)首脳の決断なしにはこの問題は解決しない。この信頼をもとに、私とプーチン大統領がともにしっかりと取り組んでいきたいと思う」
 プーチン大統領:「戦後67、8年解決されていない問題があって、すぐに解決というのはあり得ないと思うが、こういった作業をこれから進めて、難しい両国にとって重要な問題を解決すると期待している」
 今回の首脳会談では、領土問題のほかにも両国の外務・防衛閣僚会議を設置して安全保障面での連携を強化することや、極東・東シベリアに眠るエネルギー資源を共同開発することなど経済面の関係を深めることでも合意をみました。いずれも領土問題解決に向けた環境整備の役割も期待されています。日ロ間に横たわる領土問題の解決に向けてスタートラインに立つことはできました。ただ、「双方に受け入れ可能な案」とはどういうものなのか、今後どう進めるのかは依然不透明で、両首脳は重い責任を背負うことになります。

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