福島第一の吉田元所長死去で 各地で死を悼む声…[2013/07/10 00:05]

 東京電力福島第一原発で事故直後の陣頭指揮を執った吉田昌郎元所長の死去を受けて、菅元総理大臣は、吉田所長のリーダーシップで被害が拡大せずに済んだと、その死を悼みました。

 菅元総理大臣:「あの原発事故が、さらに拡大しないで済んだのは、吉田所長(当時)によるところが大変、大きかったと思っています」
 (事故当時、経済産業大臣)民主党・海江田代表:「吉田さんの頑張りによって日本が救われたという面もあろうかと思います。国民とともに、吉田さんのご逝去を心から悼んで、ご冥福をお祈り申し上げます」
 一方、原発事故の影響で、いまだ帰還の見通しも立っていない被災者からは複雑な声が出ています。
 双葉町・伊澤町長:「(町民は)非常に彼の命を懸けた行動に関しては評価していた人が多かったように感じます」
 大熊町からの避難住民:「本当にご冥福だな。大熊町のために一生懸命やってくれたからな」「一生懸命やったといっても、私は(事故は)人災だと思っている。第二原発はなんでもなくて、どうして第一原発だけ、同じ条件で、というのはどうしても考えが拭えませんから」

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