自民“圧勝”で安定多数確保 安倍カラー今後は…[2013/07/22 11:48]

 参議院選挙は、自民党が65議席で圧勝し、公明党の11議席と合わせて安定多数を確保しました。これに対して、野党は、民主党が結党以来、最低の17議席で大惨敗を喫し、維新の会とみんなの党は2桁に乗らず、振るいませんでした。気を吐いたのは共産党で、8議席獲得の躍進です。アベノミクスへの信任を得た安倍総理大臣は、成長戦略の推進と安全保障など外交政策の「二刀流」で臨む方針ですが、保守色の強い安倍カラーを公明党の山口代表が抑える「二党流」での政権運営となります。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 安倍総理は昼前まで、党本部で役員会に出席していました。今は石破幹事長と2人で会談をしていて、今後の党人事や政策の優先課題について意見交換をしているとみられます。
 安倍総理大臣:「(総理、大勝おめでとうございます)どうもありがとうございます」
 まず、最優先課題は経済政策です。経済成長を軌道に乗せるため、秋の臨時国会では、産業の競争力を強化する法案や投資減税の実現を目指します。また、外交では、冷え込んだ中国や韓国と関係改善のほか、安全保障では集団的自衛権の行使を巡る憲法解釈の変更について方向づけをしたい考えです。さらに、安倍総理は憲法改正についても意欲を示していますが、連立与党の公明党は「暴走を止めるブレーキ役になる」と慎重姿勢を強調しています。こうしたことから、公明党に配慮して経済最優先で進みますが、今回の自民党圧勝を受けて、安倍カラーをいつまで抑えられるかが焦点になります。

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