臨時国会きょう閉幕 野党は麻生発言で罷免要求へ[2013/08/07 11:48]

 「ナチス発言」はますます重荷となりそうです。臨時国会閉幕の7日、野党側は安倍総理大臣に対して麻生副総理の罷免(ひめん)を要求します。

 (政治部・朝日健一記者報告)
 ナチス発言について、野党側は7日午後、アポなしで官邸に向かい、麻生副総理の罷免や予算委員会の開催を直談判します。
 民主党・高木国対委員長:「代表署名の文書を持って、官邸のほうに申し入れにいきたい」
 野党側としては、閉会中でも予算委員会を開催し、麻生副総理が発言を撤回するなら、その説明をするべきと強く求めました。これに対して、政府・与党側は、すべてつっぱねる姿勢です。
 菅官房長官:「そうした提案(麻生氏の罷免要求)をされても、政府としての方針は明解なので、問題にすべきことではない」
 安倍政権としては、国会が閉幕する7日で幕引きを図りたい考えです。しかし、秋以降、オリンピックの開催地が決まるIOC=国際オリンピック委員会の総会をはじめ、麻生副総理が出席する予定のG20など国際会議が目白押しです。ナチス発言は欧米では特に敏感なだけに、ある自民党幹部は「ボディーブローのように効いてくる」と話すなど、今後、安倍政権にとって重くのしかかってくることは間違いありません。

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