お盆明け…国会議員“海外視察ラッシュ”始まる[2013/08/19 11:51]

 お盆が明けて国会議員の海外視察ラッシュが始まっています。参加する議員は90人以上で、衆議院の議院運営委員会や外務委員会など12の委員会や審査会が、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど延べ40カ国を視察します。

 (政治部・成田彩乃記者報告)
 東日本大震災や経費削減で自粛ムードが漂っていた一昨年、去年からは一変した盛況ぶりで、19日も視察団が続々と海外へ出発していきました。海外視察にかかる費用は、議員1人あたり170万円を上限に公費から支払われ、衆議院だけでも今年度約4億5000万円の予算が計上されています。
 自民党・河井衆院外務委員長:「直接、主権者から選んで頂いている私たちの立場で、先方の議会や政府の要人に話をする。これは日本の外務省にはできないことだ。物見遊山する余裕など全くない」
 ミャンマーやインドへの視察に向かう議員は、外交安全保障面で日本の立場を発信したり、日本企業の海外進出サポートのための意見交換をするとして議員外交の意義を強調しています。帰国後には報告書が出されることになっていますが、消費増税など国民への負担増を求めるなかで、「税金を使った観光旅行」ということにならないよう、費用に見合った成果をはっきり示すことが求められます。

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