安倍総理「シリア情勢悪化の責任はアサド政権に」[2013/08/29 11:50]

 中東歴訪を終えて帰国の途に就いた安倍総理大臣は、最後の訪問国のカタールで「シリア情勢悪化の責任はアサド政権にある」と退陣を促しました。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 安倍総理は「事態の改善のため、国際社会と緊密に連携していく」と強調しました。
 安倍総理大臣:「シリア情勢悪化の責任は、人道状況の悪化を顧みないアサド政権にあることは明らかだ」
 安倍総理としては、アメリカが軍事介入を行った場合には、国連決議がなくても、なるべく早く「支持」を表明する方向で調整しています。というのも、政府内には、アメリカが、アサド政権側が化学兵器を使用した証拠を集めていることなどを挙げて、「イラクの時に比べて慎重に手順を踏んでいる」という評価があります。また、日本が同盟国のアメリカを支持するだろうということは、過去の経緯からみて国際的にも織り込み済みだろうという見方もあります。ただ、来月には、軍事介入に反対しているロシアとの首脳会談を控えています。安倍総理は、支持を表明した後の情勢も見据えて、難しい舵取りを迫られることになります。

(C)PBS NEWSHOUR

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