政府は470億円国費投入へ…福島第一原発汚染水問題[2013/09/03 11:51]

 福島原発の汚染水問題で、政府は、地下水の流入を遮断する「遮水壁」の建設費用などに470億円の国費を投入する方針です。

 先月、汚染水が海に流れ出ていることが発覚してから1カ月以上たって、ようやく政府が総合対策を打ち出しました。
 安倍総理大臣:「汚染水問題含め、福島第一原発の廃炉を実現できるか否か、世界中が注視している。政府一丸となって、その解決にあたっていく」
 地盤を凍らせる遮水壁の建設や放射性物質除去装置の費用、総額470億円を国が負担し、そのうち約210億円は今年度の予備費から支出します。さらに、廃炉や汚染水対策の関係閣僚会議を新設するほか、現地事務所を設置して関係省庁の幹部を常駐させます。こうした対策は4日、安倍総理が向かうG20首脳会議とIOC=国際オリンピック委員会の総会に間に合わせようと急いでまとめられました。しかし、今まさに漏れている汚染水をどうするのか、即効的な対策はなく、これまで政府が東京電力任せにしてきたツケが回ってきた形です。

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