中国漁船衝突事件で当時菅政権が船長釈放を働きかけ[2013/09/24 11:49]

 あれから3年で新たな事実です。尖閣諸島沖で中国漁船が巡視船に衝突した事件で、当時の菅政権が海上保安庁に対し、水面下で事実上、船長を釈放するよう働きかけていたことが分かりました。

 中国漁船の衝突事件で、海上保安庁は中国人の船長を逮捕し、那覇地検に送りました。当初は、菅総理大臣が「厳正に対応する」と述べ、国内法にのっとって司法手続きを進める方針でした。しかし、その後、中国との外交関係に配慮する方針に転換し、当時の菅政権が海上保安庁の幹部に対し、この件を事実上、事件化せず、結果として船長を釈放する方法を考えるよう指示しました。これに対し、海上保安庁は、すでに船長を逮捕しているため、「司法手続きに乗せる以外、方法はない」と回答したということです。

撮影:海上保安庁

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