「原発推進は無責任」小泉元総理の発言に波紋…[2013/10/02 11:52]

 小泉元総理大臣の発言が波紋を広げています。安倍総理大臣は、成長戦略の一環として原発の再稼働や海外への輸出を推進しています。これに対して、小泉元総理が最近、「核のごみの処分なしでの推進は無責任だ」「原発ほど高いものはない」と原発ゼロに向けて安倍政権に厳しく注文をつけています。

 (政治部・平元真太郎記者報告)
 安倍政権の方針に真っ向から逆らう形の小泉発言なだけに、政府としては、過去の人だと距離を置こうとしています。
 菅官房長官:「我が国は言論の自由でありますから、途中で考え方も変わるでしょうから、いろんな議論があっても良いのではないか。元総理としていろんな発言をしている方がたくさんいるじゃないですか」
 ただ、自民党内には「なぜ今のタイミングで言うのか」と困惑が広がっています。一方、連立を組む公明党は、これまで安倍政権に配慮して“脱原発”の本音を押し隠してきました。ある公明党幹部は「元総理の発言なので注目している。自民党とも今後、喧々諤々(けんけんがくがく)の議論をする」と述べていて、小泉発言は連立政権を刺激しています。発信力の高い小泉元総理の発言は、まな弟子の安倍総理とって試練を与えるという形になっています。

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