習近平主席が“お墨つき”を…中国企業トップの訪日[2013/10/07 11:47]

 インドネシアでAPEC=アジア太平洋経済協力会議の首脳会議が始まります。焦点の一つは、尖閣問題で関係が冷え込む日中首脳の対話です。その行方のヒントになるのが、中国金融グループの会長や政府系投資ファンドの社長、原発事故の時にコンクリートポンプ車を送った中国最大手の建設機械メーカーの社長ら中国を代表する企業10社による先月の訪日です。これには、習近平国家主席の了解があったことがANNの取材で明らかになりました。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 日本政府との面会に習主席がお墨つきを与えていたうえ、そのことをわざわざ日本側にも伝えていたことから、安倍政権には日中首脳会談の実現に向けたメッセージだとの見方が出ています。先月、官邸を訪問した国営企業の経営者らは、菅官房長官に対して「企業の交流を深め、日中関係をさらに良くしたい」と発言していました。この際、経営者らは「習近平主席の許可を得てやって来ました」と日本側に伝えていたことが分かりました。中国政府は、7日から始まるAPECでは「首脳会談を行わない」と表面上は強気な姿勢ですが、来週から靖国神社で行われる秋の例大祭に安倍総理大臣が出席するかどうかも見極めながら、首脳会談の時期を模索しています。

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